重賞データcheck
 今週はヴィクトリアマイルが東京芝1600mで行われる。さらに新潟大賞典も開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
◎文字化けする場合は→
◆ コンテンツメニュー ◆

第20回 ヴィクトリアマイル(G1)

5月18日(日) 東京競馬場 芝1600m

 古牝馬にとっての春の大目標となるヴィクトリアマイル。2006年・第1回のダンスインザムード以来、ウオッカやブエナビスタ、アパパネ、ストレイトガールといった名牝がこのレースを制してきた。近年ではアーモンドアイグランアレグリアなどが名を連ねる一方で、昨年は14番人気のテンハッピーローズがG1の舞台で重賞初制覇を達成。2017〜18年のアドマイヤリードジュールポレールも同様で、実績面ではかなり差のある面々が勝利を飾っているレースだ。今年は実力馬の優勝か、それともG1初制覇達成か。過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック1人気馬の信頼性はひと息

 過去10年、1番人気は【2.2.2.4】とまずまずといった程度で、2〜3番人気は【0.2.1.17】と不振。上位人気全体の信頼性は高くない。一方で2桁人気馬が昨年のテンハッピーローズなど6頭が好走し、昨年の3連単は91万馬券。2015年には2070万馬券も出るなど波乱は多い。2020年のように平穏な年もあるが、穴を狙っていったほうが楽しめそうなレースだ。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 2-2-2-4 20.0% 40.0% 60.0%
2 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
3 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
4 2-3-0-5 20.0% 50.0% 50.0%
5 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
6 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
7 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0%
11〜 1-2-2-67 1.4% 4.2% 6.9%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
1着人気 5 7 6 8 5 1 1 4 4 14
2着人気 12 1 11 1 4 4 10 3 3 4
3着人気 18 2 7 7 11 5 5 6 1 1
単勝 1,410円 1,770円 1,350円 1,940円 940円 140円 130円 570円 760円 20,860円
馬連 36,880円 3,510円 42,710円 4,090円 3,700円 750円 3,620円 2,010円 1,960円 93,690円
馬単 73,990円 9,790円 73,750円 11,730円 7,670円 950円 4,630円 4,010円 4,170円 303,260円
3連複 2,860,480円 6,090円 123,870円 8,850円 35,490円 2,960円 8,460円 8,270円 1,720円 43,750円
3連単 20,705,810円 48,310円 918,700円 63,640円 175,040円 7,340円 28,750円 43,780円 12,830円 916,640円

チェック24、5歳馬が中心も、穴党なら6歳に注目

 年齢別では4歳【3.5.4.60】と5歳【4.3.5.56】が中心。ただ、昨年ワンツーを決めた6歳も好走馬数こそ少ないながらも複勝率は互角で、あまり人気にならないことからも穴党なら6歳への注目は欠かせない。4、5歳の人気馬を比較すると、4歳の人気馬は勝ち切れない傾向があることには注意したい。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【年齢別成績(過去10年)】
年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 1〜3番人気
4 3-5-4-60 4.2% 11.1% 16.7% 0-3-2-10
5 4-3-5-56 5.9% 10.3% 17.6% 2-1-1-10
6 2-2-1-23 7.1% 14.3% 17.9% 0-0-0-1
7 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0% 0-0-0-0

チェック3前走G1組が高複勝率

 前走クラス別成績をみると、G1組が【4.1.3.22】。該当馬自体があまり多くないため好走馬は8頭止まりだが、複勝率26.7%は前走クラス別ではもっとも高い。好走馬の前走は1200mの高松宮記念、2500mの有馬記念、そしてダートのフェブラリーSと多彩だ。前走、そして今回ともにある程度上位の人気には推されている馬が狙いになる。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【前走G1からの好走馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走レース 前走人気 前走着順
2015 ストレイトガール 5 1 高松宮記念 1 13
2020 アーモンドアイ 1 1 有馬記念 1 9
ノームコア 5 3 高松宮記念 8 15
2021 グランアレグリア 1 1 大阪杯 2 4
2022 ソダシ 4 1 フェブラリーS 4 3
レシステンシア 6 3 高松宮記念 1 6
2023 ソダシ 3 2 マイルCS 2 3
スターズオンアース 1 3 大阪杯 1 2

チェック4前走G1以外なら重賞勝ちが必要

 前走がG1以外だった好走馬は過去5年で表の8頭。年明けの重賞で上位に入っているか上位人気に支持されていることが理想だ。昨年のテンハッピーローズは重賞初制覇だったが、オープン勝ち+重賞3着の実績はあった馬で、他の7頭は重賞優勝実績馬だった。波乱も多いレースだが、ある程度の実績がなければ通用しない傾向だ。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【前走G1以外からの好走馬(過去5年)】
馬名 人気 着順 前走レース 前走人気 前走着順
2020 サウンドキアラ 4 2 阪神牝馬S 2 1
2021 ランブリングアレー 10 2 中山牝馬S 7 1
マジックキャッスル 5 3 阪神牝馬S 2 2
2022 ファインルージュ 3 2 東京新聞杯 1 2
2023 ソングライン 4 1 1351ターフSP 10
2024 テンハッピーローズ 14 1 阪神牝馬S 9 6
フィアスプライド 4 2 中山牝馬S 1 9
マスクトディーヴァ 1 3 阪神牝馬S 1 1

チェック5栗東CW追い切り馬は近年不振

 過去10年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で分析すると、美浦南W組が【4.3.4.39】で複勝率22.0%、そして栗東坂路組が【4.4.6.66】同17.5%で、この2コースが中心。栗東CW組は過去10年で4連対だが、過去5年にかぎると【0.1.0.12】と苦戦しているのが気にかかる。 「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
追い切りコース 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
栗東 坂路 4-4-6-66 5.0% 10.0% 17.5% 2-2-2-34
CW 2-2-0-25 6.9% 13.8% 13.8% 0-1-0-12
美浦 南坂路 0-1-0-7 0.0% 12.5% 12.5% 0-0-0-2
南W 4-3-4-39 8.0% 14.0% 22.0% 3-2-3-20