重賞データcheck
 今週はスプリンターズSの前哨戦・セントウルSが中京芝1200mで行われる。さらに紫苑S、京成杯AHも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第38回 セントウルS(G2)

9月8日(日) 中京競馬場 芝1200m

 秋競馬の開幕週を飾るG2競走・セントウルS。通常は阪神競馬場で行われるレースだが近年は代替開催が多く、今年は2年ぶり、過去10年では4回目の中京代替となる。3週後に行われる秋のG1開幕戦・スプリンターズSへ向けた重要なステップレースであると同時に、サマースプリントシリーズの最終戦にも指定されいる一戦だ。以前は本競走の優勝馬が同シリーズを制することが多かったが、近年は夏場を休養に充てG1を目指すような馬が多く勝利を飾っており、過去10年では2018年のファインニードルと翌年のタワーオブロンドンが本競走とスプリンターズSを連勝した。今年はどの馬が勝利を手にするのか、過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック11番人気7連勝、11年連続連対中

 過去10年、1番人気は【7.2.0.1】。2012年2着・ロードカナロアから連対が続いていたが、昨年のビッグシーザーが10着に敗れストップした。続く2番人気は勝利こそないが複勝率60.0%と上々。ほかに4番人気も同40.0%と悪くない。1番人気が安定していたこともあり、この10年で6番人気以下が2頭以上馬券に絡んだことはなく、14番人気のテイエムスパーダが優勝した昨年も2、3着は2→5番人気だった。ただ久々に1番人気が圏外に敗退し、流れが変わってくる可能性も頭に入れておきたい。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 7-2-0-1 70.0% 90.0% 90.0%
2 0-4-2-4 0.0% 40.0% 60.0%
3 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
4 1-0-3-6 10.0% 10.0% 40.0%
5 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
6 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
7 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
10 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
11〜 1-1-0-46 2.1% 4.2% 4.2%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
競馬場 阪神 中京 阪神
1着人気 4 10 1 1 1 1 1 1 1 14
2着人気 1 1 2 6 2 7 12 2 6 2
3着人気 2 5 9 4 7 3 2 4 4 5
単勝 780円 4,800円 210円 310円 340円 270円 300円 190円 170円 11,260円
馬連 1,180円 11,010円 490円 3,090円 730円 2,220円 11,990円 590円 1,610円 34,820円
馬単 2,680円 29,740円 840円 4,500円 1,400円 3,380円 15,420円 890円 2,080円 72,050円
3連複 1,900円 40,700円 5,050円 7,570円 4,010円 4,060円 13,680円 1,790円 4,120円 93,130円
3連単 11,510円 405,590円 15,990円 36,810円 15,660円 19,570円 88,430円 5,320円 13,980円 978,840円

チェック24歳牝馬が3連勝中

 牡馬が強い時期と牝馬が強い時期がある印象で、2000年から2014年までの15年間は牝馬が11勝をマークしていた。その後は牡馬6連勝を挟み、ここ3年は4歳牝馬が3連勝。過去10年全体の好走確率では牡牝互角。近年の流れ重視なら牝馬を上位に取りたい。ただ、ここ3年も2〜3着はすべて牡馬。1着候補と2〜3着候補は別と考える手もありそうだ。
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【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 3 1-2-0-6 11.1% 33.3% 33.3%
4 2-1-0-12 13.3% 20.0% 20.0%
5 3-2-3-15 13.0% 21.7% 34.8%
6 0-1-2-19 0.0% 4.5% 13.6%
7〜 0-1-1-24 0.0% 3.8% 7.7%
6-7-6-76 6.3% 13.7% 20.0%
牝馬 3 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3%
4 3-0-0-9 25.0% 25.0% 25.0%
5 1-1-1-11 7.1% 14.3% 21.4%
6 0-1-2-16 0.0% 5.3% 15.8%
7〜 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
4-3-4-42 7.5% 13.2% 20.8%

チェック3今年はCBC賞組に注目か

 前走レース別では、北九州記念組が【3.3.4.41】と出走馬の1/3以上を占め、3着以内の好走馬30頭中10頭を数える。ただ、今年はCBC賞と北九州記念の施行時期が入れ替わっており、北九州記念組の好走条件をCBC賞に当てはめて考えるのが妥当だろう。
 例年の北九州記念組の傾向としては、馬券圏外敗退からの巻き返しが多く見られる。特にここ2年は同レース8番人気10着だったファストフォース、15番人気13着だったテイエムスパーダと、北九州記念であまり人気がなく着順が悪かった馬が好走しているので、今年ならCBC賞大敗馬の激走には警戒したい。

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【前走北九州記念からの好走馬(過去10年)】
馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
14 リトルゲルダ 牝5 4 1 北九州記念 8 1
エピセアローム 牝5 2 3 1 7
15 バーバラ 牝6 5 3 6 4
16 ラヴァーズポイント 牝6 9 3 2 11
17 ファインニードル 牡4 1 1 1 5
18 ラブカンプー 牝3 2 2 7 3
グレイトチャーター 牡6 7 3 14 4
19 ファンタジスト 牡3 7 2 4 14
22 ファストフォース 牡6 6 2 8 10
23 テイエムスパーダ 牝4 14 1 15 13

チェック4サマーシリーズ以外の連対候補はG1組

 以前はアイビスSD組の好走も少なくなかったが近年は減っており、北九州記念(本年のCBC賞相当)以外となるとあまりサマースプリントシリーズ組にこだわるのも良くはなさそうな印象だ。
 表は前走サマースプリントシリーズ以外からの連対馬。昨年のアグリなど海外を含むG1からの好走馬が多くなっている。ただG1だからといってあまり大きく負けているようでは苦しく、Check3にあった北九州記念組のほうが大きく巻き返す馬が多い。
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【前走サマースプリントシリーズ以外からの連対馬(過去10年)】
馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
14 ハクサンムーン 牡5 1 2 高松宮記念 2 5
15 アクティブミノル 牡3 10 1 ニュージーランドT 6 15
16 ビッグアーサー 牡5 1 1 高松宮記念 1 1
18 ファインニードル 牡5 1 1 チェアマンズスプリント 4
20 ダノンスマッシュ 牡5 1 1 安田記念 8 8
メイショウグロッケ 牝6 12 2 関屋記念 11 8
21 レシステンシア 牝4 1 1 ヴィクトリアM 2 6
22 メイケイエール 牝4 1 1 京王杯スプリングC 8 8
23 アグリ 牡4 2 2 チェアマンズスプリント 5

チェック5栗東坂路でラスト12秒5以内

 セントウルSは好走馬の大半を栗東坂路追い切り馬が占めている。パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で、過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、その栗東坂路組は【7.7.7.80】。このうち、ラスト1ハロン12秒6以上を要した馬は【0.1.1.31】複勝率6.1%止まり。3着以内馬のほとんどは12秒5以内で【7.6.6.49】同27.9%と、大きな差がついた。また該当馬こそ少ないものの、栗東のコース追いだった馬の好走確率が高い点には注意したい。 「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
場所 コース 1ハロン 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東 坂路 7-7-7-80 6.9% 13.9% 20.8%
〜12.5 7-6-6-49 10.3% 19.1% 27.9%
12.6〜 0-1-1-31 0.0% 3.0% 6.1%
CW 2-1-2-10 13.3% 20.0% 33.3%
0-1-1-2 0.0% 25.0% 50.0%
美浦 南W 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
南坂 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%