重賞データcheck
 今週は東京芝2500mでアルゼンチン共和国杯が行われる。特徴のあるコースなのでしっかりと傾向をつかんでおきたい。
◎文字化けする場合は→
◆ コンテンツメニュー ◆

第63回 アルゼンチン共和国杯(G2)

11月9日(日) 東京競馬場 芝2500m

 秋の東京開催における長距離G2として定着している一戦。ここからジャパンCや有馬記念に進む馬も見られ、過去10年の優勝馬では2015年のゴールドアクターが有馬記念を制覇。2021年のオーソリティはジャパンCで2着に食い込んだ。また翌春以降のG1での活躍に繋げる馬もおり、16年のシュヴァルグランがジャパンC制覇、17年のスワーヴリチャードも大阪杯でG1タイトルを獲得。また一昨年のゼッフィーロは海外遠征で結果を出した。来年の、あるいは早ければこの秋のG1で飛躍を遂げる馬は出現するのか。過去の傾向を見てみたい。
過去のデータをCheck!

チェック1ハンデ戦でも上位人気が中心だが……

 過去10年、1番人気と3番人気が複勝率70.0%の好成績。その他では6番人気以内が複勝率30.0〜40.0%で、7番人気以下は同10.0%以下と、ハンデ戦ながらも上位人気馬が強い傾向だ。ただ、過去10年のうち前半5年がいずれも3連単5万円以下だったのに対し、後半5年は20万馬券以上が2回。一時に比べると人気サイドに偏った狙いをするのは危険かもしれない。ただ、それでも馬連万馬券には至っていないことは覚えておきたい。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年 同複勝率
1 4-2-1-3 40.0% 60.0% 70.0% 2-1-0-2 60.0%
2 2-0-1-7 20.0% 20.0% 30.0% 0-0-1-4 20.0%
3 2-0-5-3 20.0% 20.0% 70.0% 1-0-2-2 60.0%
4 0-3-1-6 0.0% 30.0% 40.0% 0-1-1-3 40.0%
5 0-3-0-7 0.0% 30.0% 30.0% 0-2-0-3 40.0%
6 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0% 1-1-1-2 60.0%
7 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-5 0.0%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-5 0.0%
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-4 20.0%
10〜 1-0-1-67 1.4% 1.4% 2.9% 1-0-0-39 2.5%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
1着人気 1 2 1 3 2 3 1 6 1 10
2着人気 4 4 7 1 5 6 4 5 5 1
3着人気 3 3 3 11 1 9 3 3 2・4 6
単勝 210円 390円 200円 480円 480円 530円 300円 1,770円 240円 3,530円
馬連 1,460円 1,110円 1,840円 910円 3,120円 6,680円 1,420円 7,010円 1,170円 6,660円
馬単 2,150円 2,140円 2,250円 1,910円 5,590円 9,590円 2,060円 15,430円 1,640円 19,000円
3連複 3,990円 1,690円 3,020円 13,560円 3,070円 48,220円 2,640円 14,590円 ※欄外 25,070円
3連単 14,570円 8,290円 12,060円 49,460円 23,070円 202,520円 10,930円 85,070円   231,270円
※2023年は3連複990円、1,790円。3連単3,650円、5,600円。

チェック2軽ハンデよりは重ハンデ馬

 穴馬の好走が少ないこともあり、軽ハンデ馬は苦戦傾向で52キロ以下は連対なし。勝ち馬が多く、複勝率も悪くないのは56キロ台以上だ。昨年は58.5キロと58キロの1、2着。一昨年は59キロが3着に入っている。一昨年から各レースとも従来よりハンデが重くなっているが、重くなればなったなりの馬が好走しているととらえていいだろう。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【ハンデ別成績(過去10年)】
ハンデ 成績 勝率 連対率 複勝率
50kg台以下 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0%
51kg台 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0%
52kg台 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0%
53kg台 0-1-0-13 0.0% 7.1% 7.1%
54kg台 2-0-1-26 6.9% 6.9% 10.3%
55kg台 0-4-5-27 0.0% 11.1% 25.0%
56kg台 4-2-1-21 14.3% 21.4% 25.0%
57kg台 2-2-1-23 7.1% 14.3% 17.9%
58kg台以上 2-1-1-12 12.5% 18.8% 25.0%

チェック33〜4歳馬が中心に

 牡・セン馬の年齢別では、4歳が【5.3.3.22】で複勝率33.3%をマーク。3歳馬はわずか5頭の出走で人気馬ばかりとはいえ複勝率80.0%と、この3〜4歳馬が中心だ。3、4歳のどちらも連対できなかった年は昨年だけで、3着には4歳馬(ただし牝馬)が食い込んでいたため、少なくとも1頭は馬券に絡む前提で馬券は組み立てたい。
 なお、以前は好走がなかった7歳以上の馬が一昨年2着、そして昨年はワンツー。今年も重ハンデを背負うベテラン馬には警戒したほうが良さそうな近年の傾向だ。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 1〜3番人気 同複勝率
牡・セン 3 2-0-2-1 40.0% 40.0% 80.0% 2-0-2-1 80.0%
4 5-3-3-22 15.2% 24.2% 33.3% 4-1-2-4 63.6%
5 1-3-4-43 2.0% 7.8% 15.7% 1-0-3-5 44.4%
6 1-2-1-29 3.0% 9.1% 12.1% 1-0-0-3 25.0%
7〜 1-2-0-30 3.0% 9.1% 9.1% 0-1-0-0 100.0%
牝馬 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0% 0-0-0-0

チェック4条件戦組が安定、オープン組は巻き返しも

 前走クラス別では、条件戦に出走していた馬が【2.2.6.10】で複勝率50.0%をマーク。特に前走芝2200m以上の3勝クラスだった馬は【2.2.6.5】同66.7%となるため、該当馬がいれば積極的に狙いたい。
 一方、オープン・重賞組の全体では【8.8.5.118】複勝率15.1%。好走確率こそ低いが好走馬数は多いため、この中から有力な馬を拾う必要がある。近年(過去5年)の好走馬を見ると、前走で連対していたのは2020年のオーソリティと22年のハーツイストワールのみ。過去10年でも前走連対馬の好走はほかに2頭しかおらず、前走3着以下だった馬が中心だ。ただ11着以下からの巻き返しは過去10年でもゼロ。「前走で連対を外した10着以内馬」に注目するとおもしろい
【前走オープン・重賞からの好走馬(過去5年)】
馬名 ハンデ 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
20 オーソリティ 54 3 1 青葉賞 3 1
ラストドラフト 56 6 2 ケフェウスS 2 8
サンアップルトン 55 9 3 オールカマー 7 6
21 オーソリティ 57.5 1 1 天皇賞(春) 6 10
マイネルウィルトス 56 4 2 札幌記念 11 4
22 ハーツイストワール 55 5 2 札幌日経OP 1 1
ヒートオンビート 57 3 3 新潟記念 1 5
23 ゼッフィーロ 57 1 1 オールカマー 7 3
マイネルウィルトス 57 5 2 京都大賞典 8 6
ヒートオンビート 59 4 3 京都大賞典 4 9
24 ハヤヤッコ 58.5 10 1 タイランドC 5 3
クロミナンス 58 1 2 目黒記念 2 3

チェック54番人気以下なら騎手以外の追い切り馬

 Check1にあったように、このレースではあまり穴馬のさほど好走は多くない。ただ、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、過去10年、4番人気以下の好走馬14頭中9頭は騎手以外(助手・調教師)が騎乗しての追い切り馬だった。また、以前はコース追いの馬が優勢だったが、近年は坂路組の穴馬が好走している。少し傾向に変化が出ていることには注意したい。
「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【4番人気以下の好走馬の追い切り(過去10年)】
馬名 人気 着順 コース 騎乗 追い切り時計 位置 脚色 併せ
15 メイショウカドマツ 4 2 栗東CW 蛯名 82.7-67.2-53.3-39.1-12.0 7 馬ナリ 0.6秒先着
16 アルバート 4 2 美南W 助手 53.5-38.6-12.7 6 直強目 0.4秒先着
17 ソールインパクト 7 2 美南W 助手 67.2-52.8-39.3-13.0 6 末一杯 0.2秒先着
18 マコトガラハッド 11 3 栗東CW 助手 87.6-70.5-54.2-40.0-12.2 7 一杯 同入
19 タイセイトレイル 5 2 栗東坂 中谷 1回 52.1-38.1-24.8-12.5   一杯 0.4秒遅れ
20 ラストドラフト 6 2 美南P 調教師 63.8-49.1-36.1-12.3 7 馬ナリ 同入
サンアップルトン 9 3 美南坂 柴田善 1回 52.8-38.3-25.0-12.6   強目 同入
21 マイネルウィルトス 4 2 栗東CW M.デムーロ 81.6-65.1-50.0-36.8-12.0 6 強目 0.7秒先着
22 ハーツイストワール 5 2 美南坂 助手 1回 52.6-38.2-25.3-13.0   一杯 0.2秒先着
ブレークアップ 6 1 美南坂 助手 2回 54.6-40.0-26.4-13.3   馬ナリ 同入
23 マイネルウィルトス 5 2 栗東坂 助手 1回 53.5-38.8-24.5-12.0   馬ナリ
ヒートオンビート 4 3 栗東坂 助手 1回 55.8-40.2-25.5-12.6   馬ナリ
24 ハヤヤッコ 10 1 美南W 吉田豊 84.3-67.9-52.7-37.8-11.7 3 強目 0.1秒遅れ
タイセイフェリーク 6 3 栗東坂 助手 1回 57.6-42.2-27.4-13.2   馬ナリ アタマ先着