重賞データcheck
 今週は菊花賞トライアル・神戸新聞杯が中京芝2200mで行われる。さらにオールカマーも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第72回 神戸新聞杯(G2)

9月22日(日) 中京競馬場 芝2200m

 クラシック最終戦となる菊花賞のトライアル競走・神戸新聞杯。本来は阪神芝2400mで施行されるレースだが近年は代替が多く、今年は2020〜22年と同じ中京芝2200mで行われる。以前はあまり本番に繋がらないレースだったが、菊花賞の施行時期が繰り上がった2000年からは様相が一変。05年のディープインパクトや、11年のオルフェーヴルといった三冠馬など、多くの菊花賞馬がこのレースをステップにしていた。中京で代替された2020年にも春の二冠馬・コントレイルが単勝1.1倍の断然人気に応え優勝し、続く菊花賞で無敗の三冠を達成した。今年はどんな結果が待っているのか、過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック1中京では2〜3着の穴馬激走に注意

 過去10年、1番人気は【5.1.0.4】。以前は馬券圏外でも4着には入っていたが、ここ2年は7、5着。ひところより信頼性は下がっている。ただ、優勝馬10頭中9頭は3番人気以内と、穴馬が勝利を収めるケースは少ないレースだ。
 今年は中京での代替開催。2020〜22年の結果をみると、3連単は3万、8万、45万馬券。阪神開催時に比べると荒れる傾向にあるため、特に2〜3着候補には穴馬を多めに拾ってみてもおもしろそうだ。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 中京
1 5-1-0-4 50.0% 60.0% 60.0% 1-0-0-2
2 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0% 1-0-0-2
3 2-2-2-4 20.0% 40.0% 60.0% 0-1-0-2
4 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-1-2
5 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0% 1-1-0-1
6 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-0-0-3
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-3
8 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-0-1-2
9 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0-0-0-3
10〜 0-2-1-44 0.0% 4.3% 6.4% 0-1-1-16
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
競馬場 阪神 中京 阪神
1着人気 1 3 1 1 2 1 1 2 5 3
2着人気 8 1 6 2 3 2 3 5 12 10
3着人気 9 7 4 3 6 3 14 8 4 2
単勝 160円 800円 120円 220円 270円 140円 110円 300円 1,100円 500円
馬連 2,420円 910円 1,160円 460円 720円 130円 610円 3,310円 37,540円 4,740円
馬単 2,860円 2,290円 1,260円 860円 1,300円 210円 620円 4,410円 63,220円 6,860円
3連複 24,720円 5,170円 3,070円 890円 2,930円 320円 19,020円 18,540円 70,330円 6,370円
3連単 70,380円 28,170円 8,010円 3,180円 10,650円 700円 37,180円 89,330円 453,670円 34,690円

チェック2前走ダービー組なら今回上位人気馬

 前走レース別では、ダービー組が【9.6.3.30】複勝率37.5%、その他のレースは【1.4.7.76】同13.6%と、ダービー組が他を圧倒している(取消を挟む馬を除く)。そのダービー組の本競走における人気別成績を見ると、1〜2番人気に支持された馬は【7.2.1.5】2複勝率66.7%。続く3番人気馬は【1.2.1.1】同80.0%を記録している。
 そんな「ダービー組・今回上位人気」の中で、馬券圏外に敗れたのは表に挙げた6頭。ダービー4番人気以下または4着以下のいずれかに該当する馬は、たとえ今回3番人気以内に支持されても信頼性は下がる。
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【前走ダービー出走馬の今回人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1 5-1-0-3 55.6% 66.7% 66.7%
2 2-1-1-2 33.3% 50.0% 66.7%
3 1-2-1-1 20.0% 60.0% 80.0%
4以下 1-2-1-24 3.6% 10.7% 14.3%
【前走ダービー、本競走1〜3番人気で4着以下の馬(過去10年)】
馬名 人気 着順 前走人気 前走着順
14 トーセンスターダム 3 7 5 16
16 エアスピネル 2 5 7 4
18 エポカドーロ 1 4 4 2
21 シャフリヤール 1 4 4 1
22 プラダリア 2 8 5 5
23 ハーツコンチェルト 1 5 6 3

チェック3前走がダービー以外なら上位人気での連対馬

 好走確率が高いのは前走ダービー組だが、それ以外でも、特に3着なら食い込む余地は多く残されている。表は前走ダービー以外からの好走馬(過去8年)で、やはりこちらのほうが穴っぽい馬が多く好走している。以前は前走3番人気以下の馬や前走凡走馬の好走も見られたが、ここ8年はすべて前走3番人気以内。2022年のヤマニンゼストを除く8頭は前走1〜2番人気での連対馬だった。これを満たしていれば前走が条件戦であってもチャンスがあり、逆に重賞に出走していても人気薄かつ馬券圏外だったような馬では苦しい。
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【前走ダービー以外からの好走馬(過去8年)】
馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
16 ミッキーロケット 6 2 HTB賞 1 1
17 キセキ 2 2 信濃川特別 1 1
18 メイショウテッコン 6 3 ラジオNIKKEI賞 2 1
19 ワールドプレミア 3 3 若葉S 2 2
20 ロバートソンキー 14 3 1勝クラス 1 2
21 モンテディオ 8 3 ルスツ特別 2 1
22 ヤマニンゼスト 12 2 藻岩山特別 3 6
ボルドグフーシュ 4 3 一宮特別 1 1
23 サヴォーナ 10 2 信夫山特別 1 1

チェック4追い切りの鞍上に注目

 本競走の好走馬は大半が関西馬。そのため過去10年の好走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で分析すると、ほとんどが栗東坂路かCWコースで追い切られていた。
 ここで注目したいのは、追い切りでの騎乗者だ。栗東坂路追い切り馬なら、レース騎乗騎手ではなく助手などが騎乗して追われた馬のほうが好成績で、【5.3.4.31】複勝率27.9%を記録する。CW組は騎乗者による差は少ないが、CW組全体の好走確率自体が「栗東坂路+レース騎乗騎手以外」に比べると低い傾向だ。
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【追い切りコース、騎乗者別成績(過去10年)】
コース 調教騎乗 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東坂路 レース騎乗騎手 2-1-1-21 8.0% 12.0% 16.0%
その他 5-3-4-31 11.6% 18.6% 27.9%
栗東CW レース騎乗騎手 1-3-3-26 3.0% 12.1% 21.2%
その他 1-2-1-15 5.3% 15.8% 21.1%