重賞データcheck
 今週は天皇賞が京都芝3200mで行われる。さらに京王杯スプリングS、ユニコーンSも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
◎文字化けする場合は→
◆ コンテンツメニュー ◆

第171回 天皇賞・春(G1)

5月4日(日) 京都競馬場 芝3200m

 春の古馬頂上決戦・天皇賞(春)。近年はどちらかといえばステイヤー決戦の色合いが濃くなっているが、多くの実力馬がここを春の最大目標に定めて駒を進めてくる。2016〜17年にはキタサンブラック、そして2019〜20年にはフィエールマンが連覇を達成。ほかに2015年のゴールドシップや2021年のワールドプレミア、2022年のタイトルホルダーが複数のG1で勝利を挙げている。一方でここ2年はジャスティンパレス、テーオーロイヤルがここでG1初制覇を達成した。今年はどんな結果が待っているのか、過去10年の結果を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック1京都では2〜3着の穴馬に注意

 過去10年、1番人気は【4.3.0.3】で連対率70.0%と上々。2番人気がこれを上回る5勝を挙げている。過去には穴馬の好走もあったが、ここ4年は連対馬が5番人気以内、3着馬は6番人気以内に収まっている。ただ、過去4年でも阪神開催の2回は上位3頭すべて4番人気以内だったのに対し、京都のここ2年はともに5、6番人気が2、3着に食い込んでいる。穴馬が勝ち切ったケースこそないものの、京都では阪神代替時よりも荒れる可能性が高いことには注意したい。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去4年
1 4-3-0-3 40.0% 70.0% 70.0% 1-2-0-1
2 5-0-1-4 50.0% 50.0% 60.0% 2-0-0-2
3 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0% 1-0-0-3
4 0-1-4-5 0.0% 10.0% 50.0% 0-0-2-2
5 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0-2-0-2
6 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0% 0-0-2-2
7 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-4
8 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-4
9 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-4
10 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-4
11〜 0-2-0-63 0.0% 3.1% 3.1% 0-0-0-29
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
競馬場 京都 阪神 京都
1着人気 2 2 1 2 1 1 3 2 2 1
2着人気 7 13 4 1 6 11 1 1 5 5
3着人気 10 3 2 4 8 4 4 4 6 6
単勝 460円 450円 220円 600円 280円 200円 520円 490円 430円 280円
馬連 6,060円 20,160円 1,040円 1,030円 1,780円 5,770円 940円 520円 4,000円 1,070円
馬単 8,480円 29,950円 1,430円 2,510円 2,470円 7,410円 2,220円 1,230円 5,990円 1,450円
3連複 57,160円 32,350円 610円 2,060円 16,410円 13,500円 2,040円 1,580円 13,570円 7,750円
3連単 236,300円 242,730円 3,780円 11,650円 49,110円 55,200円 11,490円 6,970円 65,060円 23,960円

チェック2複勝率は4歳断然も、連対候補は5、6歳も互角

 牡・セン馬の年齢別成績を見ると、4、5歳馬が4勝ずつ。ただ、4歳馬は好走した10頭中4頭が3着なのに対し、5歳馬は8頭すべて連対しており、連対率は5歳馬のほうが高い。また、6歳馬も好走数こそ劣勢ながら率は悪くない。特に5番人気以内に支持された馬の連対率は4歳を大きく上回っており、今年も人気になる馬がいれば軽視は禁物だ。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 1〜5番人気 同連対率 同複勝率
牡・セン 4歳 4-2-4-28 10.5% 15.8% 26.3% 4-1-4-13 22.7% 40.9%
5歳 4-4-0-37 8.9% 17.8% 17.8% 4-3-0-10 41.2% 41.2%
6歳 2-3-1-27 6.1% 15.2% 18.2% 2-2-1-4 44.4% 55.6%
7歳〜 0-1-4-30 0.0% 2.9% 14.3% 該当なし
牝馬 0-0-1-13 0.0% 0.0% 7.1% 0-0-1-1/2 0.0% 50.0%

チェック3前走上位馬を中心に

 前走の着順別成績を見ると、1〜3着だった馬が【9.7.7.60】複勝率27.7%、4着以下は【1.3.3.75】同8.5%と、前走の時点で好走していた馬が優勢だ。特に日経賞で馬券圏外だった馬は【0.0.0.21】と、ここでもすべて4着以下に終わっている。同じ3000m級の阪神大賞典組のほうが巻き返しがあることには注意したい。  なお、表に挙げた3レース以外で複数の好走馬を出しているのはダイヤモンドS【0.1.1.16】のみで、好走した2頭は同レース優勝馬。また、その他のレースからの優勝2回はどちらもフィエールマン(前走アメリカJCC、有馬記念)が記録している。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
【主な前走レース、着順別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率 前走1〜3着 前走4着以下
阪神大賞典 4-6-5-50 6.2% 15.4% 23.1% 4-4-3-18 0-2-2-32
日経賞 2-1-2-37 4.8% 7.1% 11.9% 2-1-2-16 0-0-0-21
大阪杯 1-1-0-4 16.7% 33.3% 33.3% 1-0-0-0 0-1-0-4
全レース 9-7-7-60 1-3-3-75

チェック4美浦南W組なら5歳以下、6歳以上なら栗東坂路

 過去10年の出走馬の追い切りを「競馬道 調教マスター」で分析すると、美浦南W組が3勝、栗東CW組が5勝、栗東坂路組が2勝で、勝率、連対率は東西のWコース追い切り馬がやや優勢だ。ただ、6歳以上の馬にかぎると美浦南W組が【0.0.1.17】のため、この組を狙うなら4〜5歳馬にかぎりたい。また、栗東CW組も好走馬11頭中8頭が4〜5歳だが、栗東坂路組は好走馬11頭のうち半数を超える6頭が6歳以上から出ている。6歳以上のベテラン馬を狙うなら栗東坂路追い切り馬を優先して考えたい。 「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
コース 成績 勝率 連対率 複勝率 6歳以上
栗東坂 2-5-4-52 3.2% 11.1% 17.5% 1-3-2-19
栗東CW 5-3-3-46 8.8% 14.0% 19.3% 1-1-1-22
栗東P 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0% 0-0-1-0
美浦南W 3-2-1-29 8.6% 14.3% 17.1% 0-0-1-17
美浦南坂 0-0-1-4 0.0% 0.0% 20.0% 0-0-0-2
美浦南P 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-1