重賞データcheck
 今週は日経新春杯が中京芝2200mで行われる。さらに京成杯も開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第72回 日経新春杯(G2)

1月19日(日) 中京競馬場 芝2200m

 年明けに行われる最初のG2競走・日経新春杯。古馬中〜長距離路線の一角を占める一戦だ。本来は京都芝2400mで施行されるが近年は代替が多く、今年は2021〜23年と同じ中京芝2200mで行われる。最近では2017年のミッキーロケット(翌年宝塚記念1着)、19年のグローリーヴェイズ(同年香港ヴァーズ1着)など、優勝馬から後にG1で活躍する馬も多く出ている一戦。敗れた馬の中にも16年2着のシュヴァルグランなどがおり、今後の古馬戦線へ向けて注目の欠かせないレースだ。そんな日経新春杯をデータから分析してみたい。
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チェック11〜3番人気で計8勝も……

 過去10年、1番人気が【4.2.0.4】で複勝率60.0%、2番人気は【3.1.0.6】と3勝。3番人気も1勝を挙げ、ハンデ戦ながら優勝馬10頭中8頭を1〜3番人気馬が占めている。その一方で、10番人気が【0.2.0.8】と2連対を記録するなど穴馬の好走も少なくない。中京開催の3回は京都開催時よりも荒れている印象で、今年も穴馬の激走には要注意。ただ、1着候補は前述のように上位人気馬か、穴狙いでも中位人気あたりの馬から選びたい。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 中京 同複勝率
1 4-2-0-4 40.0% 60.0% 60.0% 0-1-0-2 33.3%
2 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0% 1-0-0-2 33.3%
3 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0% 1-0-0-2 33.3%
4 0-2-4-4 0.0% 20.0% 60.0% 0-0-2-1 66.7%
5 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0-0-0-3 0.0%
6 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-3 0.0%
7 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0% 1-0-0-2 33.3%
8 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-3 0.0%
9 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-1-2 33.3%
10 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0-1-0-2 33.3%
11〜 0-1-1-44 0.0% 2.2% 4.3% 0-1-0-15 6.3%
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
競馬場 京都芝2400m 中京芝2200m 京都
1着人気 6 2 1 1 1 2 7 3 2 1
2着人気 10 1 2 4 5 5 13 1 10 4
3着人気 7 4 4 7 3 11 4 9 4 3
単勝 1,210円 470円 290円 370円 270円 490円 1,960円 560円 380円 410円
馬連 10,150円 510円 620円 1,680円 1,320円 2,070円 58,060円 580円 8,410円 1,580円
馬単 19,580円 1,260円 1,230円 2,720円 1,950円 3,680円 108,870円 1,460円 13,440円 2,890円
3連複 35,650円 1,400円 1,330円 9,240円 2,640円 29,380円 112,200円 5,970円 17,190円 3,040円
3連単 200,130円 6,550円 5,040円 37,240円 10,530円 110,680円 961,790円 26,610円 96,330円 13,230円

チェック21、8枠は苦戦

 中京で行われた2021〜23年の枠番別成績をみると、1枠と8枠からは好走馬が出ていない。8枠は5番人気以内の馬が皆無だったこともありまだ可能性はありそうだが、1枠は人気馬3頭も凡走しており割引が必要だろう。穴馬が連対している3枠や6、7枠がおもしろそうな印象だ。
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【枠番別成績(2021〜23年中京開催時)】
成績 勝率 連対率 複勝率 1〜5番人気
1 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-3
2 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0% 1-1-0-2
3 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3% 0-0-0-1
4 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-1
5 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7% 1-0-0-3
6 0-1-1-4 0.0% 16.7% 33.3% 0-0-1-0
7 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3% 0-0-1-0
8 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-0

チェック3連対候補は4歳馬が中心に

 牡・セン馬の年齢別では、4歳馬が群を抜く6勝を挙げ、勝率21.4%、連対率35.7%、複勝率42.9%。次いで5歳も悪くはないが、複勝率29.6%と4歳には差を開かれている。6歳は同21.1%でまずまず、7歳以上のベテラン馬は好走なしと苦戦を強いられている。なお、牝馬の2着2回はともに2桁人気の6歳馬。穴っぽいベテランの牝馬がいれば警戒したい。
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【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セン 4歳 6-4-2-16 21.4% 35.7% 42.9%
5歳 2-2-4-19 7.4% 14.8% 29.6%
6歳 2-2-4-30 5.3% 10.5% 21.1%
7歳〜 0-0-0-42 0.0% 0.0% 0.0%
10-8-10-107 7.4% 13.3% 20.7%
牝馬 0-2-0-9 0.0% 18.2% 18.2%

チェック4前走OP・重賞組の巻き返しに注意

 前走1000万条件(現2勝クラス)の馬でも【0.1.1.2】と2頭が馬券に絡む一方で、G1組も【5.2.2.27】と、クラスやレース別の好走馬は分散している。そんなクラスを問わず、前走着順だけに注目してみると、前走1〜3着馬が【2.5.6.23】で複勝率36.1%、4〜5着も計【3.3.0.8】同42.9%と前走で掲示板に乗っていた馬の好走確率が高い。ただし前走オープン・重賞組は6着以下からの巻き返しも多く、条件戦組は前走1着馬が中心。逆にオープン・重賞組は前走連対馬が意外に苦戦している印象も受ける。
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【前走着順別成績(過去10年)】
前走 成績 勝率 連対率 複勝率 前走OP重賞 前走条件戦
1着 1-4-2-8 6.7% 33.3% 46.7% 0-0-0-4 1-4-2-4
2着 0-0-2-10 0.0% 0.0% 16.7% 0-0-1-7 0-0-1-3
3着 1-1-2-5 11.1% 22.2% 44.4% 1-1-2-4 0-0-0-1
4〜5着 3-3-0-8 21.4% 42.9% 42.9% 2-3-0-6 1-0-0-2
6〜9着 4-1-2-37 9.1% 11.4% 15.9% 3-1-2-33 1-0-0-4
10着以下 0-1-2-47 0.0% 2.0% 6.0% 0-1-2-47 0-0-0-0

チェック51着候補は坂路4F、CW6Fの時計に注目

 パソコン用調教分析ソフト「競馬道 調教マスター」で過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、好走馬の大半は栗東での追い切り馬。その栗東で坂路とCWを比較すると、CW組が特に連対率(17.3%)でやや優勢だ。
 栗東CW組は6ハロンの時計が83秒を切っていると【1.4.0.18】と好走時に勝ちきれない傾向。栗東坂路組は4ハロン54秒未満だと【4.1.3.24】とこちらは逆に時計が速いほうが勝ちきっている。馬単や3連単を購入する際は時計にも注目して考えたい。 「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
コース タイム 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東CW 3-6-2-41 5.8% 17.3% 21.2%
6F 〜82.9 1-4-0-18 4.3% 21.7% 21.7%
6F 83.0〜 2-2-2-23 6.9% 13.8% 20.7%
栗東坂路 5-3-4-48 8.3% 13.3% 20.0%
4F 〜53.9 4-1-3-24 12.5% 15.6% 25.0%
4F 54.0〜 1-2-1-24 3.6% 10.7% 14.3%
美浦南W 2-0-1-17 10.0% 10.0% 15.0%
美浦南坂路 0-0-2-7 0.0% 0.0% 22.2%