一年の計は金杯にあり！2026年の幕開けを飾る東西のハンデ戦。過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を分析する。
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第75回 中山金杯（Ｇ３）
１月４日（日） 中山競馬場 芝2000ｍ
2026年の中央競馬の開幕を飾る中山金杯。26年は例年よりも１日早い４日に開催される。Ｇ３でしかもハンデ戦のため超一流馬の出走こそ見られないものの、今年の飛躍を期す馬や既に実績を重ねたベテランなど様々なタイプが集う一戦だ。19年の優勝馬・ウインブライトは同年に香港でＧ１・２勝の大活躍。21年のヒシイグアスは次走中山記念も連勝し、年末の香港Ｃでも２着に健闘している。今年、Ｇ１戦線へ向けて好発進を切るのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。
近年は荒れ模様
過去10年、１番人気は【4.1.2.3】で勝率40.0％・複勝率60.0％と上々。２〜８番人気は複勝率20.0〜40.0％で中位人気まで好走馬は分散しているが、優勝馬はすべて５番人気以内から出ており、全体としてはハンデ戦ながら人気馬が安定している。
ただ、2016〜18年は３連単１万円台で落ち着いていたのに対し、19年からはすべて４万円以上。また18年以降は毎年７番人気以下の馬が少なくとも１頭は馬券に絡んでおり、一時に比べれば波乱傾向が強まっている。人気薄の勝利がない分だけ大波乱には至っていないが、ヒモ荒れには注意したいレースだ。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
ただ、2016〜18年は３連単１万円台で落ち着いていたのに対し、19年からはすべて４万円以上。また18年以降は毎年７番人気以下の馬が少なくとも１頭は馬券に絡んでおり、一時に比べれば波乱傾向が強まっている。人気薄の勝利がない分だけ大波乱には至っていないが、ヒモ荒れには注意したいレースだ。
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| 人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 4-0-2-4 | 40.0% | 40.0% | 60.0% |
| 2 | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 3 | 2-0-0-8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 4 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
| 5 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
| 6 | 0-3-1-6 | 0.0% | 30.0% | 40.0% |
| 7 | 0-3-0-7 | 0.0% | 30.0% | 30.0% |
| 8 | 0-1-1-8 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
| 9 | 0-0-1-9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 10 | 0-0-1-9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
| 11〜 | 0-0-2-60 | 0.0% | 0.0% | 3.2% |
| 年 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １着人気 | 3 | 1 | 1 | 3 | 2 | 1 | 4 | 1 | 5 | 4 |
| ２着人気 | 5 | 6 | 2 | 7 | 6 | 5 | 7 | 7 | 8 | 6 |
| ３着人気 | 1 | 4 | 10 | 9 | 11 | 11 | 1 | 2 | 6 | 8 |
| 単勝 | 490円 | 280円 | 250円 | 840円 | 430円 | 310円 | 1,590円 | 450円 | 780円 | 840円 |
| 馬連 | 1,670円 | 1,760円 | 680円 | 4,570円 | 2,550円 | 1,990円 | 12,640円 | 3,690円 | 4,820円 | 3,660円 |
| 馬単 | 3,160円 | 2,690円 | 1,100円 | 7,950円 | 3,990円 | 2,760円 | 28,410円 | 6,320円 | 8,030円 | 6,990円 |
| ３連複 | 1,850円 | 2,360円 | 5,270円 | 42,070円 | 28,440円 | 18,300円 | 7,500円 | 8,170円 | 12,230円 | 20,630円 |
| ３連単 | 11,190円 | 10,430円 | 18,170円 | 216,370円 | 107,910円 | 64,390円 | 75,640円 | 44,340円 | 65,470円 | 93,740円 |
７〜８枠は勝利なしも、８枠は穴馬警戒
枠番別では、１〜６枠のすべてから勝ち馬が出ているほか、５枠を除き複勝率15％以上なのに対し、７、８枠は計【0.2.3.43】。特に７枠が【0.0.0.21】の好走なしと不振だ。また、Check１で触れたように全体としては人気馬の好走が多いレースだが、その７〜８枠に入った５番人気以内の馬は【0.0.0.9】とすべて馬券圏外に敗退している。ただ逆に言えば８枠は好走した５頭がすべて６番人気以下だったため穴馬なら警戒したい。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
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| 枠 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | １〜５番人気 | 同複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1-2-3-12 | 5.6% | 16.7% | 33.3% | 1-1-1-2 | 60.0% |
| 2 | 2-2-1-13 | 11.1% | 22.2% | 27.8% | 2-1-1-3 | 57.1% |
| 3 | 2-0-1-16 | 10.5% | 10.5% | 15.8% | 2-0-1-4 | 42.9% |
| 4 | 3-3-0-14 | 15.0% | 30.0% | 30.0% | 3-0-0-6 | 33.3% |
| 5 | 1-1-0-18 | 5.0% | 10.0% | 10.0% | 1-1-0-6 | 25.0% |
| 6 | 1-0-2-16 | 5.3% | 5.3% | 15.8% | 1-0-1-3 | 40.0% |
| 7 | 0-0-0-21 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0-0-0-4 | 0.0% |
| 8 | 0-2-3-22 | 0.0% | 7.4% | 18.5% | 0-0-0-5 | 0.0% |
前走は５着以内が高複勝率
前走のクラス・グレードを問わない前走着順別の成績を見てみると、複勝率が高いのは前走５着以内で、すぐ下の前走６〜７着でも明らかに好走確率は低下している。人気馬が強いひとつの要因も、このあたりにありそうだ。前走６着以下から３着以内に巻き返した８頭中５頭は、前走Ｇ１からの参戦。一方、前走５着以内からここで３着以内に入った22頭のうち20頭は、前走でＧ３以下のレースに出走していた。
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| 前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1着 | 4-2-4-16 | 15.4% | 23.1% | 38.5% |
| 2着 | 1-1-2-6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
| 3着 | 2-1-1-9 | 15.4% | 23.1% | 30.8% |
| 4着 | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% | 16.7% |
| 5着 | 0-2-1-5 | 0.0% | 25.0% | 37.5% |
| 6〜7着 | 1-1-0-19 | 4.8% | 9.5% | 9.5% |
| 8〜9着 | 1-0-0-17 | 5.6% | 5.6% | 5.6% |
| 10着以下 | 1-2-2-55 | 1.7% | 5.0% | 8.3% |
重賞組、３勝クラス組に注目
一時は前走金鯱賞組の好走が目立ったが、同レースは2017年に暮れから春へと移動。その翌年・18年以降を調べると前走で重賞に出走していた馬が【5.6.3.75】と好走馬の半数以上を占めており、引き続き重賞組は注目すべき存在となっている。
Check３で触れたことにも関連するが、この組は基本的に前走で上位に入っていた馬が好走しており、Ｇ２やＧ３で６着以下だった馬は【1.1.1.40】。ただしＧ１であれば着順は問われない傾向にある。2024年からチャレンジＣ（2000m）が鳴尾記念（1800m）に置き換わった影響があるかどうかは気になるところだ。なお、重賞組以外では３勝クラス組の成績が良く、中でも2000ｍ戦出走馬が【2.1.2.3】（同じく18年以降）と安定している。
Check３で触れたことにも関連するが、この組は基本的に前走で上位に入っていた馬が好走しており、Ｇ２やＧ３で６着以下だった馬は【1.1.1.40】。ただしＧ１であれば着順は問われない傾向にある。2024年からチャレンジＣ（2000m）が鳴尾記念（1800m）に置き換わった影響があるかどうかは気になるところだ。なお、重賞組以外では３勝クラス組の成績が良く、中でも2000ｍ戦出走馬が【2.1.2.3】（同じく18年以降）と安定している。
| 年 | 馬名 | 人気 | 着順 | 前走 | 前走人気 | 前走着順 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | セダブリランテス | 1 | 1 | AR共和国杯 | 3 | 3 |
| ウインブライト | 2 | 2 | 福島記念 | 2 | 1 | |
| 2019 | ウインブライト | 3 | 1 | マイルＣＳ | 14 | 9 |
| ステイフーリッシュ | 7 | 2 | チャレンジＣ | 5 | 3 | |
| 2020 | トリオンフ | 2 | 1 | チャレンジＣ | 8 | 2 |
| テリトーリアル | 11 | 3 | チャレンジＣ | 9 | 12 | |
| 2022 | スカーフェイス | 7 | 2 | チャレンジＣ | 8 | 5 |
| ヒートオンビート | 1 | 3 | チャレンジＣ | 4 | 2 | |
| 2023 | クリノプレミアム | 7 | 2 | エ女王杯 | 17 | 11 |
| フェーングロッテン | 2 | 3 | 菊花賞 | 11 | 15 | |
| 2024 | リカンカブール | 5 | 1 | チャレンジＣ | 7 | 7 |
| ククナ | 8 | 2 | エ女王杯 | 14 | 10 | |
| 2025 | アルナシーム | 4 | 1 | マイルＣＳ | 12 | 11 |
| マイネルモーント | 6 | 2 | チャレンジＣ | 12 | 6 |
好走時に連対まで届きやすいのはＷコース組
パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で過去10年の出走馬の追い切りを分析すると、東西のＷ、坂路の各コースいずれも優勝馬を出している。このうち、美浦南Ｗは好走馬13頭中10頭が連対し、栗東ＣＷは好走した３頭とも１着。Ｗコース追い切り馬は好走時に３着ではなく連対まで届きやすい。
また、好走馬の多い美浦南Ｗ組はラスト１ハロン11秒９以下【0.1.1.22】複勝率8.3％に対し、12秒０以上なら【3.6.2.41】同21.2％。栗東坂路組は４ハロンが53秒８以下だと【0.0.1.21】同4.5％、53秒９以上なら【2.2.3.11】同38.9％。時計面にも注目して取捨を決めたい。
「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
また、好走馬の多い美浦南Ｗ組はラスト１ハロン11秒９以下【0.1.1.22】複勝率8.3％に対し、12秒０以上なら【3.6.2.41】同21.2％。栗東坂路組は４ハロンが53秒８以下だと【0.0.1.21】同4.5％、53秒９以上なら【2.2.3.11】同38.9％。時計面にも注目して取捨を決めたい。
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| コース | 時計 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 美浦南Ｗ | 全 | 3-7-3-63 | 3.9% | 13.2% | 17.1% |
| 1F〜11.9秒 | 0-1-1-22 | 0.0% | 4.2% | 8.3% | |
| 1F12.0秒〜 | 3-6-2-41 | 5.8% | 17.3% | 21.2% | |
| 美浦南坂 | 全 | 1-1-1-13 | 6.3% | 12.5% | 18.8% |
| 美浦北Ｃ | 全 | 1-0-1-0 | 50.0% | 50.0% | 100.0% |
| 栗東ＣＷ | 全 | 3-0-0-19 | 13.6% | 13.6% | 13.6% |
| 栗東坂路 | 全 | 2-2-4-32 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
| 栗東Ｐ | 全 | 0-0-1-1 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |