重賞データcheck
 今週は古馬の戦い!秋古馬三冠を目指して毎日王冠、京都大賞典で有力馬が激突!過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を分析する。
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第76回 毎日王冠(G2)

10月5日(日) 東京競馬場 芝1800m

 秋の天皇賞へ向けたステップレース・毎日王冠。多くの馬がここを足がかりに天皇賞(秋)を制しており、2000年代では06年のダイワメジャー、09年のカンパニーが両レースを連勝した。近年は天皇賞よりももう少しレース間隔のあるマイルCSへ向けた有力なステップになっていた感もあるが、今年から毎日王冠と天皇賞(秋)の間隔が1週延びたため、再び天皇賞で多くの好走馬を出すようになる可能性もある。いずれにせよ、秋のG1へ向けて注目の欠かせない一戦。そんな毎日王冠の過去の傾向を見てみよう。
過去のデータをCheck!

チェック11番人気が10年で8勝

 過去10年、1番人気は【8.1.0.1】。2017年のソウルスターリング(8着)以外はすべて馬券に絡み、2着も一昨年のソングラインのみ。牡馬の1番人気は6頭すべて勝っている。2番人気はやや苦戦しているものの、3〜4番人気は複勝率50.0〜70.0%と上々だ。表の右には過去5年の成績を掲載したが、2019年以降の6年間としても連対馬は4番人気以内、3着馬も5番人気以内で収まっており、この間の3連単最高配当は昨年の1万2920円。たびたび荒れることもあった以前とは違い、近年は平穏な傾向だ。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 過去5年
1 8-1-0-1 80.0% 90.0% 90.0% 4-1-0-0
2 0-2-1-7 0.0% 20.0% 30.0% 0-1-1-3
3 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0% 0-1-0-4
4 1-3-3-3 10.0% 40.0% 70.0% 1-2-2-0
5 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0% 0-0-2-3
6 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-5
7 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0% 0-0-0-5
8〜 0-0-1-49 0.0% 0.0% 2.0% 0-0-0-25
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
1着人気 1 1 3 1 1 1 1 1 4 1
2着人気 4 3 5 3 2 4 2 3 1 4
3着人気 7 11 4 6 3 5 4 4 2 5
単勝 490円 330円 580円 230円 160円 130円 260円 300円 1,750円 350円
馬連 1,880円 800円 2,340円 670円 300円 580円 350円 970円 1,560円 1,780円
馬単 3,210円 1,440円 4,300円 1,060円 420円 680円 670円 1,630円 4,970円 2,620円
3連複 6,720円 18,540円 4,670円 3,250円 360円 1,690円 910円 2,110円 1,130円 4,370円
3連単 28,200円 61,710円 27,280円 10,170円 1,000円 3,430円 2,820円 8,690円 12,920円 17,060円

チェック2牡馬は3〜4歳が中心

 牡・セン馬の年齢別では3歳馬が連対率37.5%をマークし、4歳馬は複勝率30.0%近くと3〜4歳馬が上々の成績を残している。5歳はやや劣勢、6歳以上なると明らかに複勝率は低下している。一方牝馬は全体で【2.2.0.3】連対率57.1%と、牡・セン馬の同14.2%を大きく上回っている。ただ表にあるように、出走した牝馬7頭のうち4番人気以下だったのは1頭だけ。人気馬が安定しているレースで、牝馬は上位人気ばかりだったためにこの好成績になっている面もある。
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【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 4番人気以下
牡・セン 3 5-1-0-10 31.3% 37.5% 37.5% 1-0-0-8
4 1-3-6-20 3.3% 13.3% 33.3% 0-1-5-17
5 2-1-3-22 7.1% 10.7% 21.4% 0-0-2-18
6 0-3-0-20 0.0% 13.0% 13.0% 0-3-0-18
7〜 0-0-1-15 0.0% 0.0% 6.3% 0-0-1-15
8-8-10-87 7.1% 14.2% 23.0% 1-4-8-76
牝馬 3 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-0
4 2-0-0-1 66.7% 66.7% 66.7% 0-0-0-1
5 0-2-0-1 0.0% 66.7% 66.7% 0-0-0-0
2-2-0-3 28.6% 57.1% 57.1% 0-0-0-1

チェック3人気馬の1着候補は外枠、穴は中枠から

 枠番別の成績は、人気によって大きく傾向が異なる。まず表の左に記した1〜3番人気馬は、1〜4枠が【2.2.2.6】に対し、5〜8枠は【7.4.0.7】 。上位人気の馬が中〜外枠を引き、馬券に絡みさえすれば3着ではなく少なくとも連対は確保。1着になる確率も高い。一方、4番人気以下の馬は内と外に分けると1〜3着数はほぼ互角になってしまうが、中ほどの4〜6枠が計【1.2.5.28】と多数好走。穴なら中枠を引いた馬に注目したい。
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【枠番・人気別成績(過去10年)】
1〜3番人気 同複勝率 4番人気以下 同複勝率
1 1-0-1-1 66.7% 0-0-2-5 28.6%
2 0-0-0-2 0.0% 0-1-0-7 12.5%
3 1-1-0-0 100.0% 0-0-0-9 0.0%
4 0-1-1-3 40.0% 0-1-2-6 33.3%
5 0-1-0-2 33.3% 1-1-1-11 21.4%
6 2-1-0-2 60.0% 0-0-2-11 15.4%
7 3-1-0-2 66.7% 0-0-0-14 0.0%
8 2-1-0-1 75.0% 0-1-1-14 12.5%
1〜4 2-2-2-6 50.0% 0-2-4-27 18.2%
5〜8 7-4-0-7 61.1% 1-2-4-50 12.3%

チェック4前走G1の今回上位人気馬に注目

 前走クラス別の成績では、国内G1出走馬が【6.6.4.30】と好走馬の約半数。連対率25.0%など好走確率はそう極端に高いわけではないものの、好走数が多いだけにまず前走でG1に出走していた馬が注目される。
 そのG1組の好走馬16頭を見ると、2018年のキセキ(6番人気、前走宝塚記念)以外の12頭は毎日王冠5番人気以内。特に2019年以降は本競走1〜3番人気なら【5.3.2.3】、4番人気以下は【0.0.0.11】と明暗がくっきり分かれている。Check1で近年は人気馬が優勢だとしたが、その傾向が特に顕著なのがこの前走G1組だ。
【前走国内G1出走の好走馬(過去10年)】
馬名 性齢 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
16 アンビシャス 牡4 3 2 宝塚記念 3 16
17 サトノアラジン 牡6 5 2 安田記念 7 1
グレーターロンドン 牡5 4 3 安田記念 6 4
18 アエロリット 牝4 1 1 安田記念 5 2
ステルヴィオ 牡3 3 2 ダービー 6 8
キセキ 牡4 6 3 宝塚記念 2 8
19 ダノンキングリー 牡3 1 1 ダービー 3 2
アエロリット 牝5 2 2 安田記念 3 2
インディチャンプ 牡4 3 3 安田記念 4 1
20 サリオス 牡3 1 1 ダービー 2 2
21 シュネルマイスター 牡3 1 1 安田記念 4 3
ダノンキングリー 牡5 2 2 安田記念 8 1
22 サリオス 牡5 1 1 安田記念 8 3
23 ソングライン 牝5 1 2 安田記念 4 1
シュネルマイスター 牡5 2 3 安田記念 1 3
24 シックスペンス 牡3 1 1 ダービー 3 9

チェック5穴候補なら坂路組を重視

 過去10年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、上位1〜3番人気で好走が多かったのはコース追い。計11連対で、特に1着馬が7頭と多い。ただ坂路組も複勝率は高いため、人気馬は3連単の1着候補ならコース追い、3連複の軸候補ならコース問わずという狙いでよさそうだ。
 対して4番人気以下の馬は、坂路追いが【1.2.5.33】複勝率19.5%、コース追いは【0.2.3.44】同10.2%と坂路組のほうが好走馬が多く、好走確率も坂路が優勢だ。やや穴っぽいところを狙うなら、まず坂路組を優先して候補を探したい。

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【人気・追い切りコース別成績(過去10年)】
人気 追い切り 成績 勝率 連対率 複勝率
1〜3番人気 坂路 2-2-1-4 22.2% 44.4% 55.6%
コース 7-4-1-9 33.3% 52.4% 57.1%
4番人気以下 坂路 1-2-5-33 2.4% 7.3% 19.5%
コース 0-2-3-44 0.0% 4.1% 10.2%